Instagramに写真を投稿するとき、代替テキストという項目を見つけて手が止まったことはありませんか。キャプションと同じ文章を入れるのか、写っているものをすべて並べるのか、迷うところです。
代替テキストは、画面を見ることが難しい方に、その画像が伝えている内容を言葉で届けるための欄。
この記事では、何を書けばよいかを決める順番と、公開の前後に確かめておきたい点を整理します。
代替テキストは画像の内容を言葉で伝える欄
代替テキストは、画像に含まれる情報や、その画像が果たしている役割を文章で伝えるものです。
Instagramの公式ヘルプでも、スクリーンリーダーを使う方が画像の説明を聞けるようにする機能として案内されています。
スクリーンリーダーは、画面上の文字を音声で読み上げる支援機能。画面を見ることが難しい方や、見えにくさのある方が日常的に使っています。
画像そのものは音声になりませんので、代替テキストがないと、その一枚が何を伝えていたのかが届かないままになります。
Instagramは2018年に、画像認識技術で自動的に説明を作る仕組みと、投稿する側が自分で説明を加える方法の二つを発表しました。
自動の説明はおおまかな内容にとどまるため、伝えたいことがはっきりしている画像ほど、自分の言葉で補う意味があります。
自動代替テキストが現在どの範囲で使われ、投稿者が入力した説明とどのように併用されるかは、最新の公式情報でご確認ください。
一方で、代替テキストは検索キーワードを並べるための欄ではありません。
ハッシュタグの代わりに使ったり、反応を増やす目的で言葉を詰め込んだりする場所ではない、という点を先に押さえておきます。
最初に画像の役割を一つ決める
説明を書く前に決めておきたいのは、その画像が投稿の中で何を伝えているか。写っているものをすべて順番に並べる必要はありません。
たとえば教室の入口を案内する写真なら、はじめて訪れる方が入口を見分けられる情報が中心になります。作品を紹介する写真であれば、種類や形など、本文の理解を助ける特徴を選びます。
イベント告知の画像で、開催日や場所が画像の中にしか書かれていない場合は、雰囲気よりも、参加を判断するための文字情報が優先されます。
W3Cのアクセシビリティ案内でも、情報を伝える画像には、その画像が示す重要な内容を短く説明する代替テキストが示されています。画像の目的が変われば、ふさわしい説明も変わるという考え方です。
迷ったときは、次の三つの問いを立ててみてください。答えがそのまま説明の中心になります。
- この画像がなければ、読み手には何が分からなくなるか
- その情報は、キャプションにもすでに書かれているか
- 画像の中の文字は、読み上げられないと困る内容か
画像にある大切な情報を短く書く
役割が決まったら、画像を見られない方が投稿を理解するために必要な情報だけを選びます。写真の隅々まで実況する必要はなく、投稿の目的に沿って絞るほうが伝わりやすくなります。
ここでは、書き方の目安を三つの角度から見ていきます。
写真の中心と目的を伝える
最初に書きたいのは、何が写っているかという具体的な情報です。「きれいな写真」といった感想だけでは、読み手は内容を思い描けません。
教室の入口なら「白い扉の横に、青い文字の教室名の表示がある入口」のように、見つける手がかりを入れます。作品であれば、種類、形、置かれている場所など、紹介文を読むうえで助けになる特徴を選ぶとよいでしょう。
人が写っている場合は、容姿への評価を書き加えないようにします。投稿の内容に関わる動作や場面を中心にすると、必要な情報がまっすぐ届きます。
画像内の大切な文字を落とさない
案内画像や図には、日時、場所、サービス名などの文字が入ることがあります。同じ情報が本文にないときは、代替テキストからも読み取れる形にしておきます。
文字が多くて長くなりそうなら、参加や利用を判断するために必要な情報から順に入れましょう。細かな注意事項まで画像に閉じ込めず、通常の投稿文にも書いておくほうが、読み手を選びません。
日時や料金を入力したあとは、画像の中の数字と一致しているかを見比べます。以前作った画像を使い回すときは、いまの案内内容と合っているかもあわせて見直しておくと安心です。
見た目を推測で決めつけない
写真から読み取れないことまで、説明に足さないようにします。
表情だけを見て「喜んでいる」と書いたり、並んで写っているだけで人物の関係を決めたりすると、実際の内容とずれてしまうことがあります。
書くのは、投稿する側が確かめられる事実です。「机に花と案内カードが並んでいる」のように、見えているものをそのまま整理する形でも十分に伝わります。
受講生やお客様の成果を、説明として作り足すことも避けます。掲載許可や個人情報への配慮は、代替テキストでも通常の投稿と同じように必要。書ける範囲を先に決めておくと迷いません。
キャプションとの重なりを整える
キャプションは投稿の本文として、背景や案内を伝える場所です。代替テキストが担うのは、画像からしか分からない情報を補うほう。役割を分けて考えると、書く内容が決めやすくなります。
両方に同じ長い文章をそのまま入れると、スクリーンリーダーで読み上げたときに同じ内容が二度続きます。まずキャプションを読み返して、すでに伝わっている情報を確かめておきましょう。
本文に「8月20日に大阪で体験会を行います」と書いてあるなら、代替テキストのほうでは会場入口の見分け方など、画像でしか分からない情報を補う方法があります。
反対に、日時が画像の中にしかない場合は、キャプションにも移すことを検討します。
大切な案内を画像の説明だけに任せないほうが、あとから見返すときにも確かめやすくなります。
複数の画像は一枚ずつ確認する
複数の写真を一つの投稿にまとめるときは、一枚ずつ役割を見ます。すべての画像に同じ説明を入れてしまうと、それぞれの違いが読み手に伝わりません。
一枚目が外観、二枚目が入口、三枚目が室内であれば、説明もその順に分けます。順番を示したいときは「一枚目」「二枚目」と短く添える方法もあります。
似た写真が続く場合は、違いを伝える必要があるかを考えましょう。差が投稿の内容に関係しないなら、細かく説明しなくても構いません。
作成の途中で画像の順番を入れ替えたら、代替テキストも対応しているかを見直します。削除した画像の説明が、別の画像に残ったままになっていないかも確かめておくと安心です。
投稿画面で入力欄を確かめる
Instagramの公式ヘルプには「Instagramの投稿で代替テキストを編集する」という案内ページがあります。
入力できる場所や項目名はアプリの更新によって変わりますので、記事の説明よりも、公式ヘルプと実際の画面を先に確かめるほうが確実です。
画面が案内と違うときは、似た名前の項目を推測で進めないほうが安全です。アプリの更新状況、お使いの端末、アカウントの種類によって、表示される項目が変わることがあります。
入力欄が見つからないときも、画像の中の大切な文字をキャプションへ移すことはできます。代替テキストだけに頼らず、投稿全体で情報が届く形にしておくと、どの読み手にも伝わりやすくなります。
公開の前後に読み直す
書き終えたら、画像、キャプション、代替テキストの三つを並べて読み直します。順番に見ていくと、抜けや食い違いに気づきやすくなります。
その一枚でいちばん伝えたい内容が、説明の最初に入っているかを確かめます。
日時、場所、料金、サービス名が、画像と文章で一致しているかを見比べましょう。
投稿の理解に必要かどうかを一文ずつ見て、色や背景の細かい描写が中心を隠していないかを整えます。
公開したあとに画像や案内内容を差し替えた場合も、代替テキストを見直します。古い日付や、すでに使っていない画像の説明が残ると、投稿の内容とずれてしまいます。
完璧な一文を目指して手が止まる必要はありません。画像の目的と大切な情報を、短く具体的な言葉にするところから始めてみてください。
まとめ
代替テキストは、画像が伝えている内容を言葉で届ける欄です。画像の役割を一つ決めてから、キャプションとの重なりを整え、公開の前後に画像と文章の内容が合っているかを確かめます。
操作画面については、公式ヘルプと手元のアプリで最新の表示を確かめておくと迷わず進められるでしょう。


